拝啓、山主様。
あなたの山は、どんな山ですか?
え?よくわからない?
行ったことも、見たこともない?
ただ、税金だけは納めてる?
それ、ヤバいですよ。
最近決まった法案で、あなたが管理をあきらめた山は、お役所が管理することになりました。
お役所仕事って、ロクなことになりませんよ。
ここは、F県の山主Kさんの山です。
「意欲と能力のある林業経営者」としてお役所のお墨付きのある
地元の森林組合に整備を任せたら、何だか山がスカスカに。
そのうえ大雨で崩れそうな道が出来ていました。
参考1 : 森林経営計画の問題点を指摘した、日本農業新聞の記事
日本農業新聞に掲載「乱伐招く恐れ 「森林経営管理法案」審議へ」
自伐協会員がコメント
参考2 : 国有林も大規模伐採にシフトしようとする政策に警鐘を鳴らす記事
(中国新聞社社説)
あなたの山も、放置しておくと同じ運命をたどるかも知れません。
あなたの山が、心配です。
お節介かもしれませんが、
一緒に考えさせていただけませんか。
サイトの趣旨
日本の国土は約7割が山林で占められている -
多くの人はそう認識していると思われます。
でも、特に大都市に暮らしていると、山の様子を見る機会は限られます。
遠くに見える緑の山が、実際にはひどい状態になっていることに気が付いている人は少数派ではないでしょうか。
昨今、戦後に国を挙げて植林されたスギやヒノキを大規模に伐採していこうとする動きが政府主導で進められています。
同じ一次産業である農業において、農地の集約化・大規模化・
企業化によって経済性を追求しようとする動きと基本的には同じ考え方です。
効率の高い伐採には、大型機械の導入が必要ですが、その機械を運ぶための幅の広い作業道が必要になり、伐採面積はどんどん広がってしまいます。
大規模な伐採を推奨する一方で、
再造林・植林については制度化が緩いため、このままでは荒廃した山が日本中に増えていく可能性があります。
運営者のプロフィール
1961年生まれ。兵庫県神戸市出身。六甲山の山麓で育ちました。
「山が見えるほうが北」という身体感覚は生涯消えないと思います。
数年前、ある林業家の伐倒作業に立ち会い、
大木が地響きをたてて倒れた時に私のなかで何かのスイッチが入ったようです。
焚き火も大好きです。薪ストーブのある生活が理想です。
東京都杉並区在住。2017年「地球の仕事大学」 自伐型林業学部卒業。
山林は所有しておりません。
これからの予定
しばらくは皆様から寄せられた情報を通じて民有林の現状や課題を明らかにしたいと考えています。
出来ればその解決策や成功事例についての情報を集めていきたいと思っていますが、
紹介できるのは次の段階と考えています。